ニキビは、皮膚の炎症性疾患で、10歳代に大量に発生することから
青春のシンボルとも表現されています。
これは、この時期に大量に分泌される成長ホルモンのテストステロンの
作用により、皮脂腺が活性化されることが関係しています。
これにより、分泌量が増加した皮脂を餌として、
毛穴周辺に生息しているアクネ菌が増殖するようになり、
毛穴を塞いでしまうからです。
このために、ニキビは10歳代特有の症状ではなく、
皮脂の分泌量が増加すると出来やすくなります。
例えば、ストレスや睡眠不足、偏った食生活が原因で
ホルモンのバランスが崩れてしまった時などで、
この様な原因で発生したものは大人ニキビと呼ばれています。
大人ニキビは、本質的には思春期に出来たものと同じですが、
決定的に違うのは跡が残りやすいということと、
治ったと思っても、また同じ場所に繰り返してできるという厄介なものです。
何故なら、肌のターンオーバーが低下しているので、
古い角質層がそのまま残ってしまうからです。
小さいものが一つや二つ残っても大勢に影響はありませんが、
大量に発生している場合は表面がでこぼこになってしまうので、
美容的な観点からは大きなマイナスとなります。
この様な事態になるのを防ぐためには、
適切なニキビケアを実践しなくてはなりません。
具体的なケアの内容はというと、
皮脂と細菌という根本的な原因に対してのアプローチです。
まずは、皮脂の分泌量を急増させないために、
日常生活の見直しを心がけなくてはなりません。
毎日、6時間以上の睡眠を確保し、
栄養バランスの良い食事を規則正しく摂り、
適度な運動やストレスを解消するための趣味なども必要です。
こうしたことを実践しながらの
健康的で規則正しい生活習慣が大人ニキビを防ぐための
体の内側からのケアとなります。
また、皮脂は本来は肌を守るために分泌されているので、
乾燥した状態が続いていると増加することになります。
このために、常に保湿しておくということも適切な対処となり、
コラーゲンやヒアルロン酸などの潤い成分が配合されている
スキンケア商品が有効です。
さらに、これに加えてアクネ菌などを増殖させないために、
常に肌を清潔な状態にキープすることが、効果的なニキビケアとなります。
また、ニキビ跡を改善する方法としては、
ターンオーバーを活性化するビタミンCの補給が有効です。
このように、肌の外側からのスキンケアと、
体の内側からのケアをしっかり施せば、
大人ニキビを改善することができます。